神の棲む島、竹生島。
古来、信仰の対象となった島で、神の棲む島とも言われる竹生島。もともとは新仏一体の聖地であったが、明治の神仏分離令に際して弁才天社から改称した都久夫須麻神社(竹生島神社)と、西国三十三箇所三十番の札所でもある宝厳寺に分かれている。都久夫須麻神社の本殿には、桃山時代を代表する、優雅できらびやかな装飾が施され、国宝となっている。また、宝厳寺の竹生島弁才天は、相模の江島神社、安芸の厳島神社と並んで日本三大弁才天のひとつに数えられている。
写真 : 竹生島
参加説明会・基調講演
東京会場 : 2011年5月19日(木)
京都会場 : 2011年5月20日(金)
ワークショップの開催にあたり、参加を希望する学生に向けて参加説明会を行った際、東京会場で建築家の吉村靖孝氏に、京都会場で建築家の三分一博志氏に、基調講演を行っていただいた。
写真(左) : 吉村靖孝氏
写真(右) : 三分一博志氏
現地説明会・現地調査
2011年7月2日(土)
現地にて課題テーマの発表・説明と、フィールドワークを行った。午前中には主催者より、テーマの発表と説明を行い、その後、対象敷地を実際に見学した。午後からはmegumi船内にて成安造形大学付属近江学研究所の加藤賢二氏によるレクチュアを行っていただき、地域環境の歴史的、文化的特性について学んだ。その地域の住民にとって、あるいは、地球環境にとって何が本当に必要なことなのか、そのための手段や方法を検討し、具体的な提案まで構想することを求めました。
写真 : 都久夫須麻神社境内
プログラムの説明 制作場所の下見 現地調査・視察 加藤氏によるレクチュア コンセプトワーク コンセプトワーク
提案作品講評会
2011年8月6日(土) - 7日(日)
1泊2日の日程でビアンカを貸し切り、提案作品の講評と、制作プランの打ち合せを行った。
1日目には、提案作品の発表を行い、参加講師による講評会を開催した。
2日目には、前日の講評結果をふまえた上で、制作素材や手段、方法などを具体的に検討。近畿建築士会協議会青年部会、および大和ハウス工業株式会社の建築士をアドバイザーに迎え、各グループにて制作手配や材料発注のための打合せを行った。
写真 : 提案作品講評会
発表風景 発表風景 講評風景 講評風景 建築士による
制作アドバイス
建築士による
制作アドバイス
合宿での原寸制作
2011年9月6日(火) - 12日(月)
湖上に浮かぶ島という性格上、各班とも念入りな準備をして制作に臨んだ。湖底100mから最高標高約200mまでそびえ立つ「湖底の塔」のような地形上、島内は傾斜がきつく、資材の搬入は想像を絶する作業となった。
日ごろの生活とは異なる環境での制作は、学生たちの作品に向かう気持ちをより強くさせていった。
今でも島内では手作業による建築工事が続けられている。
写真 : 制作の様子(group 6)
group 1 group 2 group 3 group 4 group 5 group 6 group 7 group 8
作品展示風景
2011年9月11日(日)
group 1
「参拝路」
group 2
「Thread in tension」
group 3
「The Eden Project」
group 4
「矩形の木陰」
group 5
「足を止める籠陰」
group 6
「新たな琵琶湖の原風景」
group 7
「make a start」
group 8
「よりそうかたち」
写真 : 展示の様子(group 4)
group 1 group 2 group 3 group 4 group 5 group 6 group 7 group 8
船上公開プレゼンテーション
2011年9月11日(日)
ビアンカ(琵琶湖汽船)船上にて、琵琶湖クルージングを楽しみながら、プレゼンテーションを行った。
竹生島の持つ豊かな自然環境や、歴史的な背景に触発され、豊かな発想力のもと実現した作品に対して、審査員の先生方に、構造、環境、歴史などさまざまな観点からご講評をいただいた。
講評後の表彰式では、涙を流す学生の姿も見られた。
写真 : プレゼンテーションの様子
岸 和郎
(建築家)
腰原 幹雄
(構造家)
近藤 隆二郎
(環境社会学者)
陶器 浩一
(構造家)
野間 直彦
(生態学者)
平沼 孝啓
(建築家)
本多 友常
(建築家)
吉村靖孝
(建築家)


撮影 : Satoshi Shigeta ©Nacasa&Partners.Inc.
主  催
後  援 滋賀県 滋賀県教育委員会 長浜市 長浜市教育委員会
協  賛



助  成 社団法人日本ツーバイフォー建築協会 財団法人カメイ社会教育振興財団(仙台市) 財団法人河本文教福祉振興会
協  力 竹生島奉賛会 竹生島宝厳寺 都久夫須麻神社
地域協力 滋賀県立大学 成安造形大学
特別協力
© 2011 AAF Art & Architect Festa. All right reserved.