5月22日 参加説明会 東京会場
 東京大学、本郷キャンパスにて参加説明会を行いました。ワークショップの開催内容や開催地・奈良について主催者から説明をし、それぞれの質問にお答えしました。基調講演として、乾久美子先生にお越し頂き、作品のプレゼンテーションをはじめ、原寸模型をつくる意義についてなど自らの体験をもとにお話をして下さいました。

 

 

6月5日 参加説明会 京都会場
 京都大学、吉田キャンパスにて参加説明会を行いました。東京会場と同じく、ワークショップの開催内容や開催地・奈良の説明をしました。基調講演として、このワークショップの講師でもある平沼孝啓先生にお越し頂き、今までのお仕事をはじめ、現在取組中のプロジェクトの事などたいへん貴重なお話をしていただきました。

 

7月3日 現地調査
 本日が主催者、参加者そろっての初めての顔合わせとなりました。梅雨時ということもあり、この日はあいにくの雨でしたが、午後からは各グループに分かれて平城宮跡に向かい、現地調査を行いました。スケッチやエスキース、写真撮影など、さまざまな方法で記録をとりました。

 

8月7日 提案作品講評会
 提案作品講評会は、第一部と第二部に分けて行われ、第一部では提案内容や意匠について、第二部では素材や構造的な事について講評をしていただきました。各グループ発表時間を5分とし、模型や図面、パワーポイントで自分たちの提案を発表しました。講師の方々からは歴史や構造、アイデアなどそれぞれの提案作品について鋭い指摘やアドバイスをいただきました。

 

8月8日 制作打ち合わせ
 専門アドバイザーとして建築士、工務店の方に各グループについてもらい、提案作品の内容を確認してもらいました。実現化に向けた工法、材料の打ち合わせを行い、その場で図面をおこしてもらうなど、アイデアをより具体的なものへとつめていく作業をしました。最後に、ディテールの決定、材料の手配の確認をして、プログラムは終了しました。

 

9月8日 原寸制作1日目
 いよいよ奈良県立大学にて、フォリーの原寸制作が始まりました。それぞれのグループが自宅課題として進めてきた物を持ち寄りさらに大きな空間へと広げてゆきます。すべてのグループが使用している自然素材は異なり、形態もさまざまです。また明日も変化してゆく形が楽しみです。

 

9月9日 原寸制作2日目
 
午前中は、各グループの代表が、公開プレゼンテーションの現場を視察しました。原寸制作二日目も着実にそれぞれのグループが制作を進めています。奈良県立大学の大学生や、近畿建築士会の方々も連日のようにサポートに来ていただき、作品の仕上がりが想像できるようになってきました。

 

9月10日 原寸制作3日目
 
朝から晩まで一日中作業できる最後の日が今日でした。建築士さんとは明日に控える搬入方法について打ち合わせを行い、作品のこれからの段取りなど、慎重に考えなければならなくなってきました。身体は疲れているはずなのですが、参加学生の集中力は日に日に増しているように思います。

 

9月11日 作品完成・搬入
 いよいよ制作の最終日、平城宮跡へと搬入する日をむかえました。各グループは作品の最終仕上げを猛スピードで進めてゆきます。作品の梱包、積み込み準備と同時に、明日に控えた公開プレゼンテーションのパワーポイントデータ作りも欠かせません。奈良県、奈良建築士会の方々のご協力のもと、トラックでの作品搬入を無事に完了する事ができました。

 

 

9月12日 公開プレゼンテーション
 
昨日から引き続き作品の設置作業です。さまざまなアクシデントに見舞われながらも、奈良県建築士会のみなさま、また他のグループのメンバーの助けを借りながら、なんとかすべてのグループが朝までに作品設置を完了しました。平城宮跡に来場された方に見たり触ったりしていただき良い展示となりました。また、公開プレゼンテーションでは、それぞれのグループがアイデアや実作品に対して良い評価を得る事ができました。

 

9月13日 片付け・解散
 7月3日から始まったこの建築ワークショップ奈良2010の最終日となりました。昨日一日限りの展示した作品の解体作業を半日かけて行いました。また、5泊6日の間、作業をさせていただいた奈良県立大学を元のきれいな状態へ復帰しました。最後に本当にお世話になった、奈良県庁の方、奈良県立大学の方、奈良建築士会の方に、参加者全員でお礼の挨拶をさせていただき、この長い長いプログラムは無事終了しました。